夜を泳ぐ

 

あなたがドアを開けて出て行く

私はいつ鍵を掛けるんだろう

許せば 消えたりしなくても

永遠に手に入らぬと知っていて

 

曖昧な甘い言葉 ゆらり踊らされて

それでも求めるの 愛してよ

本能に身を任せて 痛みを忘れるほど

この涙を知らないでしょ

終わりなき夜を泳ぐ

 

ふざけた話題で濁すばかり

見上げた 胸で十字架が揺れた

会えない理由は幾つもあって

ねぇ 会いたい理由は答えもしないクセに

 

愛情の本性はEGOで いつだって背中合わせ

得られない分だけ傷つけたい

抱き合って空虚ならば

痛みは心残る

独りきりで バカみたいでしょ

終わりなき夜を泳ぐ

 

曖昧な甘い言葉 ゆらり踊らされて

それでも求めるの 愛してよ

本能に身を任せて 痛みを忘れるほど

この涙を

寛大なフリはもう嫌だ

醜悪な執着も嫌だ

どうしてあなたなの 教えてよ

善悪も越えたとこで

今だけ私を見て

この願いは言えないから

終わりなき夜を泳ぐ

 

 

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時々言ってくれる「好きだよ」や「愛してる」

っていう甘い言葉にいろんな感情を踊らされて

一喜一憂して泣いたり笑ったり

嬉しかったり悲しかったり

何もうまれないってわかってるけど

それでもこの人からの「愛」を求めてしまう

 

承認欲求が充たされてないから

欲求に従って求めた相手は

本来愛情を注ぐべき人が別にいて

それでもいいから偽りでも気まぐれでも

それでもいいから愛情を求めて

 

そんな愛は とにかく何も無かった心を

充たしてくれたし

目を背けた痛みを和らげてくれて

 

ただ充たされても充たされても

溢れるモノがあって その事実は知らないあなた

知って欲しい 知られたくない アンビバレンス

そんなことを繰り返しながら

まだ明けない長い長い眠れない夜を過ごす

 

 

笑って誤魔化したり、逸らしたり

本質から離れようとするばかり

私より背の高いあなたの胸で揺れる十字架は

何を誓って何を守っているんだろう

 

会えない理由も会いたい理由も

一方通行ばかり

会ってくれる理由さえ答えてくれない

 

私に向けられる愛情の本性は

あなた自身を守るための自我であって

決して 情緒的愛情ではないことは分かってる

 

私からの愛には背中を向ける

だから同じ愛が得られないなら

傷つけてしまいたい

抱き合っても充たされないなら

何も癒されないなら

あなたの心に痛みが残ればいいとさえ思う

それさえも独りよがり バカみたい

また今日も長い長い夜が始まる

 

無意味な愛 に 踊らされて

それでも求め続ける 愛 は

涙で溢れていくばかり

 

何もかも許してしまうのは嫌だ

だからといって泣き叫んで引き止めて

執着することで嫌われるのも嫌だ

 

どうしてあなたなんだろう

どうしてあなたじゃなきゃダメなんだろう

 

許されないことだと分かっているけど

二人の時間を過ごしている間だけ

今だけでいいから

私を愛して 私に愛を注いで

 

そんなこと言霊に乗せられないから

 

今日もまた 充たされない心が

夜を泳ぐ さまを 見続けるのだろう

 

 

 

 

承認欲求の塊そんぐとしか思えないから好きだ。

承認欲求を充たしてくれるなら二番でもいいなんて

最初は思って始まった関係だったとしても

人間ないものねだりだから

結局与えられない 愛 を求める生き物

 

そんな関係やめて

本当にその愛を与えれくれる人を

探せばいいのにね

 

なんだかんだこの関係やこの空虚さえも

居心地がよいと思ってるんだろうな

 

 

丸本莉子/夜を泳ぐ

 

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